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狭小地の土地活用方法と注意点

30坪にも満たない狭小地の活用方法はあるのでしょうか。狭い場所でも可能な土地活用の方法について、それぞれのメリットとデメリット、注意点と共に確認しましょう。

狭小地の土地活用のアイデア7つ

30坪にも満たない狭小地の活用方法について、7つのアイデアを紹介します。

1.自動販売機

自動販売機は、他の活用方法が無いような、かなり狭い土地でも設置できることが多くあります。自動販売機の設置に向いている土地かどうかは、土地の形や広さよりも、周辺のニーズによるところが大きいでしょう。たくさんの自動販売機を設置できる広さがあっても、人通りが多いことや、ライバルが少ないなどの条件を満たしていなければ、収益は出せません。

初期費用がかかる場合もありますが、多くの場合、自動販売機の購入などの費用はかからず、コストとしては電気代と固定資産税だけを負担します。また、飲み物の交換などの作業は、業者が対応してくれることがほとんどです。オーナーが対応するのは自動販売機周辺の清掃ぐらいで、ほとんど手間がかかりません。

売上のうち、オーナーは「20~30%」ほどを受け取り、そこからコストを引いた金額が収入です。契約するには、まず自動販売機を提供する飲料メーカーなどに連絡し、設置できるかどうかを確認してもらう必要があります。

2.野建て看板

野建て看板とは、起業の宣伝広告などを掲示するために、大通り付近の土地などに設置する大型の看板です。看板の形状を工夫することで、狭い土地でも十分に大きな看板を建られます。

野建て看板に適した土地に必要な条件としては、土地の広さよりも「立地が良いかどうか」が重要です。車通りや人通りが多く、建てた看板がよく目立ち、多くの人の目にとまる立地である必要があります。

看板を建てる費用は、広告を出す企業や広告会社が負担してくれることがほとんどで、投資金額は少なくて済みますが、得られる広告料の相場は、年間で1万~5万円程度です。

企業側からオファーを受けて看板設置をするケースが多いですが、野建て看板を管理・運営する広告会社にオーナー側から連絡して、検討してもらうこともできます。

3.屋根付きのバイク駐輪場

バイク1台あたりに必要なスペースは小さいので、「バイク駐輪場」として活用するという方法は、狭小地でもできることが多いです。アパートやマンションに駐車場はあっても、「駐輪場が無い」ケースがあります。そのようなエリアでは、利用したいというニーズがあるかもしれません。

屋根の無い場所にしか駐輪できない物件の場合、バイク好きの人は愛車を雨ざらしにしたくないので、カバーをかけて駐輪していることがあります。そのような人にとって、自宅の近くに屋根付きのバイク駐輪場があれば便利でしょう。ヘルメットや工具などを入れる「ロッカー」を設置するなど、工夫して顧客満足度を上げ、収益性を高められます。

屋根やロッカーを設置する費用を負担するだけなので、ランニングコストが少ないのがメリットです。

4.コインパーキング

車1台分ほどの土地があれば、「コインパーキング」としての活用も考えられます。

十分な集客の見込める需要の高いエリアであれば、車1台分でも収益を上げることは可能です。「車の出入りのしやすさ」など、利便性についても考慮しましょう。また、競合となる近隣のコインパーキングや、駐車料金の相場についても調査することが重要です。

コインパーキングとしての土地活用を始めるには、精算機やゲートなど、出入り口の設備を作り、駐車場の舗装をする必要があります。自分で運営も可能ですが、コインパーキング会社に土地を貸して、代わりに運営してもらうことも可能です。この場合、舗装費用を負担するだけで、精算機やゲートなどの設置費用は負担せずに済みます。

コインパーキング会社の取り分が差し引かれるので、自分で運営するよりもオーナーの取り分が減るというデメリットがありますが、初期投資や手間が少なくて済むのがメリットです。

5.移動販売車置場

移動販売車で商売をする業者に土地を貸し出すという活用方法も、狭小地に適しています。集客しやすい立地で、車1台分のスペースがあれば十分です。始めるには、まずは移動販売車で商売をしている業者と契約する必要があります。移動販売車の営業場所を探している業者とのマッチングサイトなどを通して、直接探すのが一般的。オフィス街や観光地の近くなど、人通りの多い場所が、移動販売車置場に適しているでしょう。

また、近くに飲食店やコンビニなどの競合が無いなど、いくつかの条件が関係しています。その土地の近くで、既に移動販売車が営業しているかどうかでも判断できるでしょう。

6.貸し農園

個人の趣味などの目的で利用される「貸し農園」は、狭小地でも始められます。「市民農園」や「シェア畑」とも呼ばれ、気軽に野菜作りなどを楽しみたい人が利用するものです。日当たりなどの条件が良ければ、狭小地でも十分に可能な土地活用方法です。

既に農地として使用していた土地であれば、ほとんど初期投資をせずに始められ、将来的に他の用途に使う場合でも、建物の取り壊しの費用がかからないメリットもあります。ただし、賃貸料の相場が低いので、収益性が低いのがデメリットだといるでしょう。

7.隣の土地所有者に売る

「売却」という選択肢も、土地活用の方法の一つとして挙げられます。狭小地では、なかなか買い手が付かないように思えて、売却という選択肢を除外する傾向にあるかもしれません。

しかし、ここまで挙げてきたように、狭小地でも工夫次第で活用方法はいくつかあるので、全く売れないとは限りません。特に、「隣の土地所有者に売る」という活用方法も検討してみましょう。

どんなに狭い土地であっても、隣の土地のオーナーに限っては「自分の土地が広くなる」というメリットのある土地です。

隣の土地のオーナーに売る場合は、買い手を見つけるための「仲介業者」を利用する必要がありません。そのため、仲介手数料を払わなくても済むメリットもあります。

所有権移転の登記などの手続きについては自分で行えますが、司法書士に代行してもらうことも可能です。

狭小地の土地活用の注意点

狭小地の土地活用の方法を検討するにあたって、あらかじめ把握しておくべき注意点を解説します。

建物を造らない土地活用は収益性が低い

建物を造らずに土地活用をすることを「暫定利用」といいます。暫定利用は収益性が低い傾向にあると把握しておきましょう。この記事で紹介している土地活用のアイデアは、建物への投資が不要な「暫定利用」に該当します。

収益性を高くするためには、建物を造ることを検討することが重要です。狭小地だからと最初から諦めるのではなく、工夫すれば収益性の高い建物が建てられないかどうか、よく検討しましょう。

ただし建物を造るには大きな金額を投資する必要があり、将来的に他の活用方法に変更しにくくなる点でも、リスクが高くなります。建物を造らない暫定利用は収益性が低いとはいえ、投資金額が少なく、すぐに別の活用方法に変更できるため、低リスクで土地活用したい人にとってはメリットがあるのです。

エリアによっては規制がある

土地は、エリアによって、活用方法の規制があるという点も把握しておきましょう。前述のとおり、土地活用で収益性を高めるには建物を造れるかどうか検討することが大切ですが、そもそも「建物を造ることが禁止されたエリア」の場合はその選択肢は除外されます。特に「市街化調整区域」に該当するエリアについては注意が必要です。

市街地から外れた郊外のエリアでは、建物が増加を抑制するために、「市街化調整区域」として指定されているケースがあります。この区域に指定されている土地は、原則的に建物を建てられません。

自分の土地が市街化調整区域に指定されているかどうかは、管轄の役所の窓口やインターネットで確認できます。

野建て看板についても、屋外広告が禁止されているエリアでは選択できない活用方法です。検討している方法が、自分の土地では禁止されていないかどうか、事前に確認しましょう。

今ある土地に最適な活用法は?条件から逆引きできる土地活用検索はコチラ
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