成功or失敗の分かれ道
駐車場投資、失敗例から見るその原因
駐車場経営の儲けは他の土地活用投資に比べると低額ですが、初期費用が少なくて済み、リスクも低いことから、収益を得たい方には適していると言えます。
しかしながら、何事においても完璧ということはなく、リスクが低いとされている駐車場投資においても、失敗事例というものは存在しています。そもそも、失敗や判断ミスといったものは、後で考えてみると「なぜ気がつかなかったのか」と悔やむことが多いのですが、その時点では見落としてしまう、気づかないで進めてしまうということが往々にしてあるものです。ぜひ、予め、失敗事例を学んでおいてください。
道路沿いでも一方通行で失敗
まずは、相続した土地でコインパーキング経営をしたものの、一方通行に面した立地だったために、想定していたほどの利用者を集められなかったというケース。
近隣にライバルとなる駐車場ができたというのも影響したそうです。交通量や利便性の分析を見誤ったことによる失敗ですね。ちなみに、専門家に状況改善策を相談したところ、近隣の商店との提携を行ったことで、集客が改善されたそうです。
自己管理もまわせなくなって失敗
続いては、月極駐車場を自己管理で運営しようとして失敗したというケース。本業を持ちながらでも行えると考えたそうですが、夏の草取りや冬の雪かきなど、毎朝出勤前に時間をとられ、心身ともに疲労困憊してしまったのだそうです。手取りを多くしたい発想から「プライベートな時間」を浪費してしまったという例ですね。さすがに本業や生活に支障が出てしまったので、専門業者に管理委託を行ったそうです。
大型商業施設ができて失敗
もうひとつは、親御さんの代から続けてきた駐車場経営が、大型ショッピングモールの出現により、廃業に追い込まれてしまったというケース。値下げ競争を強いられ経営として成り立たなくなったため、廃業を決意したそうです。環境変化が原因となった例ですね。こうした場合、経営を断念したことはむしろ賢明と言え、別の土地活用を考える方が、勝機を見いだせます。